たいこの森通信

まといの会公演「まといあわせ」について

『まといあわせVol.3

安城市民会館サルビアホール/2021.12.5(日)

 

125日の日曜日、愛知県安城市の安城市民会館サルビアホールで、まといの会による公演「まといあわせVol.3」が開催されました。

新型コロナウイルスのため、文化芸術活動は自粛を余儀なくされ、まといの会での公演は2年ぶり。チケットは午前の部、午後の部ともに完売し、会場前には公演を待ち切れずにホール前で記念写真を撮る観客の姿も見えました。

まといの会は東海エリアで活動する和太鼓奏者のコミュニティーです。太鼓奏者の神谷俊一郎さんが同世代の和太鼓奏者に声を掛け、20177月に発足しました。地域の祭りを見に行ったり、演奏したりという活動を行いながら交流するのが目的です。

今回の『まといあわせ』では、まといの会の23人が出演し、それぞれのチーム衣装を身に着けてステージに立ちました。

前半と後半を合わせて計12曲が披露され、出演者全員のパワーを最も感じたのは前半の『たけなわ』。

大小様々な桶太鼓を担いでステージ上を駆け回り、観客にエールを届けるような出演者の笑顔が印象的でした。後半の『大太鼓』の演奏も心に響きました。暗闇の中で響く太鼓の音色に、コロナ禍での文化活動への逡巡する思いが込められ、もがきながらも一歩ずつ前進するしかないと決意を固めていく太鼓打ち。それは、一頭の馬が大地を蹴り上げ、力強く駆けていくようにも見えました。

「文化活動と感染症は共存できる」と神谷さん。今回の公演では座席を一席ずつ空けて密にならないよう人数制限を設け、入退場も15分ごとに分散させるなどの入念な対策が取られていました。知恵を絞れば、文化活動を継続することはできるはず。次の演奏機会を大いに期待し、その際には浅野太鼓も精一杯応援させていただきます!