185年以上前の太鼓が修復完成 重要無形文化財 富山県高岡市 勝興寺の鼓堂にある
太鼓の修復をさせていただきました。
鼓堂にあった太鼓の胴の内側には、天保7年(1836年)と記されていましたが、
保管されていた鼓堂が享保18年(1733年に)建てられたものなので、
製作時期は不明で更に古いかも知れず、革は勿論のこと、
胴は多数の割れや虫食い、腐食など激しい損傷状態でした。
「天保」いえば、大飢饉や幕府財政逼迫の時代、
この太鼓に触れた当時の方々に思いを馳せながら、
胴は当時のままの木を土台に、復元させていただきました。
今月11日、勝興寺の竣工式に無事間に合わせることができました。
後世に響き渡りますように。