たいこの森通信

2021年4月13日 富山県 勝興寺 太鼓の修復作業について

185年以上前の太鼓が修復完成 重要無形文化財 富山県高岡市 勝興寺の鼓堂にある

太鼓の修復をさせていただきました。

鼓堂にあった太鼓の胴の内側には、天保7年(1836年)と記されていましたが、

保管されていた鼓堂が享保18年(1733年に)建てられたものなので、

製作時期は不明で更に古いかも知れず、革は勿論のこと、

胴は多数の割れや虫食い、腐食など激しい損傷状態でした。  

「天保」いえば、大飢饉や幕府財政逼迫の時代、

この太鼓に触れた当時の方々に思いを馳せながら、

胴は当時のままの木を土台に、復元させていただきました。

今月11日、勝興寺の竣工式に無事間に合わせることができました。

後世に響き渡りますように。