あさの通信

【メンテナンス】附締太鼓・桶胴太鼓編

今回は前回に続き、「お客様でできる太鼓のメンテナンス〜附締太鼓、桶太鼓編〜」です。

保管方法は前回ご紹介しましたので、今回はもう少し掘り下げて…

革の緩め方(革のリラックスタイム)もご覧ください。

何度も書きますが、太鼓の革は湿気、高温に弱いです。

汗や雨に濡れた場合は吸水性の良い布やタオルで水分や汚れを拭き取り、

またボルトなどの金属部分も錆びないようにしっかり拭き取りましょう。

更に革面に扇風機などの風を当て一晩乾かすと良いでしょう。

早く乾かすためにドライヤーなどの熱風を当てると火傷を負ったような状態になり、

革に粘りが無くなって寿命が縮む場合がありますのでご注意ください。

さてここで、前回お伝えしたように革面を横にして休ませてあげるのがよいのですが

(横が難しい場合はスノコなどを下に敷いて革が直接床につかないようにしてください。)

附締太鼓、桶太鼓はもうひとつ!! 『リラックスタイム』を作ってあげてください。

締めたままだと、大きな張力がかかって革に負担がかかり続けます。

演奏後は少しだけでもロープやナットを緩めてあげましょう。

◎締める時と同様、緩める時はまんべんなく力が分散していくように

「均等」に緩めましょう←ここ大事です!

時々ボルトに潤滑油をスプレーすると回しやすくなります。

(胴や革にスプレーがかからないようにしましょう。)

さらに年に1回程度、金具をバラしてボルトのネジ山に付いた鉄粉を掃除し、

潤滑油を差すと良いでしょう。

ネジ山が潰れたり変形していないのに締めにくい場合はナットが劣化している場合が多いです。

ナット→ボルトの順で劣化したいくためナットは消耗品と考え、

早めに交換すればボルトが長持ちします。

当社でボルト、ナットだけのご注文も承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。