あさの通信

2021年12月の記事一覧

【メンテナンス】附締太鼓・桶胴太鼓編

今回は前回に続き、「お客様でできる太鼓のメンテナンス〜附締太鼓、桶太鼓編〜」です。

保管方法は前回ご紹介しましたので、今回はもう少し掘り下げて…

革の緩め方(革のリラックスタイム)もご覧ください。

何度も書きますが、太鼓の革は湿気、高温に弱いです。

汗や雨に濡れた場合は吸水性の良い布やタオルで水分や汚れを拭き取り、

またボルトなどの金属部分も錆びないようにしっかり拭き取りましょう。

更に革面に扇風機などの風を当て一晩乾かすと良いでしょう。

早く乾かすためにドライヤーなどの熱風を当てると火傷を負ったような状態になり、

革に粘りが無くなって寿命が縮む場合がありますのでご注意ください。

さてここで、前回お伝えしたように革面を横にして休ませてあげるのがよいのですが

(横が難しい場合はスノコなどを下に敷いて革が直接床につかないようにしてください。)

附締太鼓、桶太鼓はもうひとつ!! 『リラックスタイム』を作ってあげてください。

締めたままだと、大きな張力がかかって革に負担がかかり続けます。

演奏後は少しだけでもロープやナットを緩めてあげましょう。

◎締める時と同様、緩める時はまんべんなく力が分散していくように

「均等」に緩めましょう←ここ大事です!

時々ボルトに潤滑油をスプレーすると回しやすくなります。

(胴や革にスプレーがかからないようにしましょう。)

さらに年に1回程度、金具をバラしてボルトのネジ山に付いた鉄粉を掃除し、

潤滑油を差すと良いでしょう。

ネジ山が潰れたり変形していないのに締めにくい場合はナットが劣化している場合が多いです。

ナット→ボルトの順で劣化したいくためナットは消耗品と考え、

早めに交換すればボルトが長持ちします。

当社でボルト、ナットだけのご注文も承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

【太鼓ケア商品】TAIKO CARE

【新商品】 太鼓革専用洗浄剤 

TAIKO CARE          ¥2530(税込)

和太鼓奏者 神谷俊一郎さんが地域の製造会社と試行錯誤をし、

一年半以上かけて作り上げたという製品です。

大事な太鼓を定期的にお手入れしてあげてはいかがでしょうか。

パッケージも素敵ですね! 当店でも販売中です。

 https://www.asano.jp/shop/products/list.php?category_id=81

【メンテナンス】全般編

梅雨前線が北上し、石川県も来週から梅雨入り予定です。

すでに梅雨真っ盛りの場所もありますね。

さて、このジメジメとした季節は「太鼓」にとってはあまり良くない時期です。

ということで今回は「お客様でできる太鼓のメンテナンス」全般編について。

<太鼓の保管方法>

 保管場所はできるだけ高温多湿な場所を避け、

 可能ならば革面を横にして保管しましょう。 除湿剤を置く場合は、

 特に湿度が高くなる場所(床の方)に置く方が良いですね。

 しばらく使わない場合は、時々ケースなどから出して風通しを良くしてあげてください。

 ×長期間、ケースなどに入れたまま革面を下にして保管して、

 革面にカビが生えてしまった例がたまに見受けられます。

<演奏後のメンテナンス>

 太鼓の革は水分に弱いため、

 汗や雨で濡れた場合はタオルなどでよく水分を拭き取り、

 しっかりと乾かしましょう。 一旦カビが革の繊維の中まで侵食してしまうと、

 いくら表面を拭いてもカビは落としきれません。まずはカビを生えさせないことが大事です。

【商品紹介】コンガ ~ テレビ放映”題名のない音楽会” ~

3月14日(日)に放映されたテレビ朝日の”題名のない音楽会”で、
林 英哲さん・真矢さん・伊波 淑さん3名が打楽器奏者の休日
というお話で鼎談されていました。浅野太鼓楽器店では、
今回日本で初めてすべての部品を純国産で作った
ラテンパーカッション(コンガ)を製作しました!
番組中、林 英哲さんが色々な太鼓のお話の中で当社をご紹介をしてくださいました。
ありがとうございました。
 
来週3月21日(日)も、林 英哲さんが”題名のない音楽会”に
登場し楽器のジャンルを超えていろんな方とセッションされます。
ぜひご覧ください。
 
これからも、浅野太鼓楽器店は伝統を守りながら
新しいジャンルにも挑戦していきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。